チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム 第9回 水俣の水銀汚染・首都圏の放射能汚染

*清水唯史が実行委員として参加しています。


 10月、水俣・熊本に世界の環境政策関係者・研究者・NGOが集い、「水銀についての水俣条約」を採択しました。健康被害の脅威となっている水銀を産業社会の各過程で規制するのは画期的なことですが、条約の実効性や発効時期はまだ不明です。何より、水俣と不知火海沿岸では、認定基準と未認定問題が正面から問われているさなかで、先日も行政不服審査請求で4月最高裁判決を踏襲した裁決が出されたばかりです。水銀汚泥を封じ込めた水俣湾埋立地という汚染サイトがそのままでいいのかも問われています。水銀条約と水俣の現在につき、お三方から最新の報告を頂きます。

 他方、首都圏では、2011年3月の福島原発事故による放射能汚染が、無視できない状況となっています。今回、千葉、茨城、栃木に在数する水俣病支援仲間が一堂に会し、それぞれの地域の、生活現場や職業を通じて対峙している放射能汚染についての、上映と報告を行います。

 水銀汚染と格闘し続けている水俣の経験は、放射能汚染対策に活かされているのか。また、福島原発周辺を頂点とした放射能汚染の裾野の広さは、水俣の潜在・未認定患者問題とも通底するのではないか。

 そのような問題意識でシンポジウムを企画しました。皆様のご参集を呼びかけます。


日時: 2013年12月8日(日)13:00-17:00 (12:30開場)

会場:YMCAアジア青少年センター 9階国際ホール

   東京都千代田区猿楽町2-5-5(JR水道橋から徒歩5分/JRお茶の水から徒歩7分)

   TEL 03-3233-0611

   http://www.ayc0208.org/hotel/

参加費:500円(高校生以下無料)


《プログラム》(敬称略 順不同)

第一部:水銀条約と採択後の水俣

 ○報告「 外交会議前の水俣NGO会議にIPENの42人が参加」

  安間武(化学物質問題市民研究会)

 ○報告「サイドイベントとブース展で胎児性患者の現状アピール」

  加藤 タケ子(ほっとはうす施設長)

 ○報告「水俣から水銀条約を問う会事務局として現場を支える」

  谷 洋一(水俣病被害者互助会)


第二部:福島原発による首都圏の放射能汚染

 ○上映「放射能症候群」50分

  制作:香取直孝(千葉県松戸市在住、青果商)

  佐藤真氏と共に水俣を撮った映画「無辜なる海」監督。福島原発事故以来、地元の放射能被害を映像も含めて

  追跡し発信し続けている。地元の放射能汚染問題について、撮影・編集した新作を今回上映。

 ○報告

  伊藤芳保(栃木県那須塩原市在住、造園業)

  映画「阿賀に生きる」制作時から新潟に通い始けるアマチュアカマラマン。原発被災者・子ども支援法の実施

  を求めて福島の人々と共に提訴した「一円訴訟」の原告。

 ○報告

  魚住道郎(茨城県石岡市在住、農業)

  1970年「東京水俣巡礼団」として現地訪問し、東京告発の初期を支える。有機農場を経営しつつ、地域生協

  などとともに地元の放射能汚染を問い続けている。東海第二原発差し止め訴訟の原告。


懇親会:17:30~19:30(当日案内、別会計)


主催:チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム実行委員会

   〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-21-7 静和ビル1A

   Tel/Fax 03- 3312-1398(昼留守録) Mail y-kbt@nifty.com(シンポ実行委事務局 久保田)


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