チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム 第8回 今こそ 認定基準見直し・水銀汚泥回収を!

*清水唯史が実行委員として参加しています。


 4月16日の水俣病認定訴訟で最高裁は溝口秋生さんに対し、画期的な勝訴判決を言い渡しました。蒲島熊本県知事は溝口さんに、認定申請棄却処分を下したことと裁判の長期化を謝罪しました。しかし環境省は、「水俣病判断条件は否定されなかった」として見直しを拒み、無策を決め込もうとしています。判決内容を詳しく分析し、また、これを梃子に認定制度の基準や運用を抜本的に改めさせねばなりません。

 国・県は特措法救済の受付を7月に締め切っており、公害健康被害補償法による指定地域の維持拡充は、今後の未認定患者のよりどころとしても避けて通れない課題です。これらにつき、山口紀洋弁護士局の報告を受けて討議します。

 他方、2010鳩山首相水俣訪問に端を発し、1月にジュネーブINC-5で命名された「水銀に関する水俣条約」が10月に熊本・水俣で調印されます。この条約は、加害者による汚染サイト修復を義務づける「強い」条文になりませんでしたが、日本政府(環境省・国土交通省)と熊本県は、率先垂範して、水俣湾埋立地の水銀汚泥の回収(完全除去)を行なうべきです。現在の水俣湾の埋立は、廃棄物処理法に規定のない「違法な暫定処理」に過ぎません。

 水俣の汚染除去や海の回復をどう進めるか。このことについては、水俣の大規模産廃処理場反対運動を支えた藤原寿和さん、そして、長年水俣の思索を続ける最首悟さんからのお話もふまえ、アピールへと展開していきます。

 水俣現地からも、シンポ常連メンバーの方々に最新報告をいただきます。皆様のご参加を呼びかけます。


日時: 2013年6月22日(土) 13:00~17:00(12:30開場)

会場:YMCAアジア青少年センター 9階国際ホール

   東京都千代田区猿楽町2-5-5(JR水道橋から徒歩5分/JRお茶の水から徒歩7分)

   TEL 03-3233-0611

   http://www.ayc0208.org/hotel/

参加費:1,000円(学生半額)


《プログラム》(敬称略 順不同)

第一部:溝口訴訟最高裁判決の地平

 ○お話「溝口訴訟最高裁判決の意義と今後の課題」

  山口 紀洋(溝口訴訟弁護団)

 ○現地報告

  谷 洋一(水俣病被害者互助会事務局) 加藤 タケ子(ほっとはうす施設長)


第二部:埋立地の水銀回収と水俣湾の再生

 ○報告「水銀条約12条汚染サイトの問題と水俣湾埋立」

  安間武(化学物質問題市民研究会)

 ○上映「水俣湾・親水護岸付近の海中映像」

  原一男(映画監督)

 ○お話「水俣湾埋立という廃棄物処理は適法か?」

  藤原寿和(産廃処分場全国ネットワーク)

 ○お話「水俣湾の汚染除去と海の再生」

  最首悟(元・第二次不知火総合学術調査団団長)

 ○討論

  上記講師 細谷孝(中央大学) 吉田和彦(東京外語大院生) ほか

 ○アピール提案

  シンポ実行委

            

懇親会:17:30~19:30(別会計)


主催:チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム実行委員会

   〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-21-7 静和ビル1A

   Tel/Fax 03- 3312-1398(昼留守録) Mail y-kbt@nifty.com(シンポ実行委事務局 久保田)


協力:東京・水俣病を告発する会/最首塾


*溝口訴訟判決学習会

 最高裁判決文を読み込み、認定基準や運用のどこを改めさせるべきかを考えます。

 上記と同日・同会場「2F会議室」 10:00開場 10:30~12:00

 講師:平郡真也(溝口訴訟弁護団事務局)

 入場無料


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