チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム 第20回 川本輝夫さん逝去20年 歴史を遡り、未来を見据える
*清水唯史が実行委員として参加しています。
2009年、加害者チッソの免責を掲げた「水俣病特別措置法」に抗して始まった当シンポジウムは、年二回の開催を続けて10年経ちました。特措法の「能う限りの救済」は看板倒れ、いまも熊本・鹿児島・新潟あわせて約2000 名が認定申請中、被害認定や補償をめぐる裁判は9件が係争中です。
国・県・チッソは「汚染がわかって以降は魚を食べなかったはず」等の水俣病否定言説を繰り返していますが、3月の互助会訴訟・福岡高裁では、1950-60年代の漁業と魚食について、高齢の患者家族が具体的な証言でこれ反論しました。今なお続く未認定問題をめぐり、歴史を正確に遡ることが力になっています。
川本輝夫さんは生前、潜在患者の存在を見据え続け「子の代・孫の代までの闘い」と語っておられましたが、水俣病はその預言通りの展開です。今年は1999年の逝去から20年の節目に当たり、ご長男の愛一郎さんをお招きします。愛一郎さんからは、父上のことはもとより、運営する「リハシップあい」を通じて見ておられる地域住民の健康や生活についてもお話し頂きます。
日時:2019 年6月22日(土)13:00~17:00(12:30開場)
会場:YMCAアジア青少年センター 9階国際ホール
東京都千代田区猿楽町2-5-5(JR水道橋から徒歩5分/JRお茶の水から徒歩7分)
TEL 03-3233-0611
参加費:1,000円(学生半額)
《プログラム》(敬称略 順不同)
第一部:川本輝夫さんの足跡に学ぶ
○川本輝夫さんに関する映像「回想 川本輝夫」 1999 監督;土本典昭(50分)※予定
○お話「父・川本輝夫のこと、〝リハシップあい〟のこと」
川本愛一郎(リハシップあい代表)
第二部:現場からの報告
○新潟第二次行政訴訟 提訴と今後の目標
萩野直路(新潟水俣病第三次訴訟・第二次行政訴訟を支える会事務局)
○環境省への情報開示請求から見えてきたこと
鈴村多賀志(溝口訴訟弁護団事務局)
○被害者互助会 二つの訴訟の経過と展望
番園寛也(溝口訴訟弁護団事務局)
○公式確認63年 水俣の現状と課題
谷洋一(水俣病被害者互助会事務局)
主催:チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム実行委員会
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-21-7 静和ビル1A
東京・水俣病を告発する会 気付(シンポ実行委事務局・久保田)
協力:東京・水俣病を告発する会/最首塾