チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム 第12回 漁獲を止めない厚生省、汚染を広げた通産省 昭和30年代・国の水俣病責任を問う

*清水唯史が実行委員として参加しています。


水俣病は、新潟が公式確認から50年、熊本は来年60年の節目を迎えます。しかし、認定申請中の未処分者が3県合計で1万5千人余、被害確認や賠償をめぐって係争中の裁判が12件。半世紀をこえてなおも汚染被害の「底」が見えないという由々しい事態です。

 水俣病が奇病として扱われていた昭和30年代初頭、奇病の原因が水俣湾で獲れた魚にあると知り食品衛生法による漁獲販売禁止をめざした熊本県に対し、厚生省は「湾内すべての魚が汚染しているとの証明がない」の屁理屈で法を適用させませんでした。また、奇病と工場排水の因果関係を知っていた通産省は、汚染水の希釈を狙って排水先を水俣湾から水俣川に変更せよとチッソを指導。ところがそれにより隣接の津奈木町などでも患者が発生。水銀汚染は不知火海へと拡散されて現在に至ります。

 警察検察も漁民弾圧や労働争議の対応ばかりで水銀汚染に対しては何ら捜査を行わず*、チッソが石油化学への切り替えを終えて工程を停止する1968年まで水銀垂れ流しが続きました。チッソの責任はもとよりですが、これら国の行政諸機関の不作為こそが、水俣病をここまで広げた元凶だと、私たちは考えます。新潟の第二水俣病についての国の責任も、言わずもがなです。 

*社長工場長刑事訴追は、患者の告訴に促されて1970年代に行うという遅きに失したもので、被害防止には何ら役立たなかった。

 国行政が水俣病の共同正犯であることを明らかにし追及断罪することは、いま三度目の未認定問題を構造的解決に導く上で極めて重要な環です。

 今回は、各現場からのレギュラー報告者に加え、行政責任問題を早い時期にドキュメンタリーで追及した元NHK記者の大治浩之輔さんにもご参加いただき、映像を鑑賞しながら考察と討議をふかめます。また、午前の部では、半世紀にわたりカメラを通して水俣を視つづけた桑原史成さんからお話を伺います。ご参集下さい。


日時: 2015年6月27日(土) 午前の部:10:30~12:00(10:00開場) 2階会議室

日時: 2015年6月27日(土) 午後の部:13:00~17:00(12:30開場) 9階国際ホール

会場:YMCAアジア青少年センター

   東京都千代田区猿楽町2-5-5(JR水道橋から徒歩5分/JRお茶の水から徒歩7分)

   TEL 03-3233-0611

   http://www.ayc0208.org/hotel/

参加費:午前の部 無料

    午後の部 1,000円(学生半額)


《プログラム》(敬称略 順不同)

午前の部:

 ○フォトジャーナリストとして見た半世紀の水俣(仮題)

  桑原史成(フォト・ジャーナリスト)


午後の部:

 ○上映「埋もれた報告 熊本県公文書の語る水俣病」 1976 NHK(60分)

  お話 大治浩之輔(元NHK記者) 

 ○報告「食品衛生法調査義務付け訴訟、新通知撤回訴訟、互助会国賠訴訟」

  山口紀洋(弁護士)

 ○報告 「互助会国賠訴訟、水銀条約問題、水俣未認定問題の現状」

  谷洋一(被害者互助会事務局)

 ○報告 「ほっとはうす・おるげのあ近況」

  加藤タケ子(ほっとはうす施設長) 同メンバー胎児性患者

 ○報告「新潟水俣病50年、新潟第三次訴訟と行政訴訟」

  萩野直路(新潟三次訴訟事務局)

                                               

主催:チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム実行委員会

   〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-21-7 静和ビル1A

   Tel/Fax 03- 3312-1398(昼留守録) Mail y-kbt@nifty.com(シンポ実行委事務局 久保田)


協力:東京・水俣病を告発する会/最首塾


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